Mixed Music」カテゴリーアーカイブ

放射状に割れた硝子

フルートと電子音響のための (2016) 
初演日時: 2016年2月5日19時-
演奏: 内山貴博 (フルート)
場所: 日仏国際コロキウムコンサート、パリ国立高等音楽院、サロン・ヴァントゥイユ

奇想曲

ヴィオラと電子音響のための (2012年)

イルカム・キュルシュス1アトリエ2012初演 : ノエミ・ビアロブロダ (ヴィオラ), 松宮圭太 (電子音響), ミハイル・マルト, (技術アシスタント)

ソロ楽器、または小編成室内楽のために作品を書く際は、常に楽器の「性格」についての調査から始めるようにしている。楽器法を読み、楽譜を読み、そして楽器奏者と直接話すことが、作品の構想に関わってくる。今回インスピレーションを与えてくれたのはパガニーニの「24の奇想曲」である。ブラームスやシューマンがそうであったように、私も彼の音楽フィギュア、楽器奏者の身体性、彼による楽器の研究へと関心を寄せた。音楽知覚と関連して、音楽現象に様々な形で内在している線形および非線形エンヴェロープの形の割合が、今回の課題を練り上げる上で関わっている。技術的なこととしては、様々な形の割合をもったエンヴェロープカーブをOpenMusicによって三次元上で一定数作り、こうした視覚的情報を通じて、楽譜上のフィギュアや、リアルタイム、ノンリアルタイムの電子音響を作成している。

イルカム・キュルシュス1・アトリエ プログラムノートより


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ターナヴィオラ(ハイブリッド・ヴィオラ)のための改作2015年

アルス・ムジカ2015 ターナヴィオラ版初演 : マクシム・デセール (ヴィオラ), 松宮圭太 (電子音響), 渡邉裕美, (技術アシスタント)

プログラム
ペンデレツキ : カデンツァ
E.カーター : Fragment 4
C トゥーラン : ἐπαıνέω (épaïnéô) 世界初演
P ヘルサン : ラ・パヴァーヌ
リゲティ : 無伴奏ヴィオラ・ソナタより一楽章
松宮圭太 : 奇想曲 ハイブリッド・ヴィオラへの改作初演、ベルギー初演

演奏:マクシム・デセール(ヴィオラ)

フォトン・エミッション

テナーサックスと電子音響のための (2013)


 

[プログラム]
夏田昌和:東洋の神聖な踊りと世俗的な踊り -サックスと打楽器の為の;エレクトロニクス版-(日本初演、エレクトロニクス版世界初演)
松宮圭太:フォトン・エミッション サックスと電子音響の為の(世界初演)
渡邊裕美 × 安井寛絵:ライブエレクトロニクスを使用した即興演奏
ホワン・アロヨ:シクリ1 -マウスピース無しのテナーサックスとエレクトロニクスの為の-(日本初演)
ピエール・ジョドロフスキ:ミクション テナーサクソフォンと電子音響のための

[出演・トーク]
安井寛絵(サックス)
渡邊裕美(電子音響リアリゼーション)
松宮圭太(作曲)

主催:財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイト
後援:東京ドイツ文化センター、ポーランド広報文化センター、日仏現代音楽協会
助成:ソシエテ・ジェネラル

詳細情報:http://www.tokyo-ws.org/archive/2013/10/post-145.shtml

ソリトン

室内オーケストラと電子音響のための (2013)
(1(picc)-1(ca)-1(bcl)-1(cb) / 1-1-1-0 / 2 percussions-piano-harp-electric keyboad / 2-2-2-2-1)

この作品のインスピレーションとなったのはソリトンという波の自然現象である。水面で発生したソリトンは、その大きさも形も変えることなく動き続け、防波堤やプールサイドの果てにたどり着くまでよどみなく波紋を描き続ける。2つの異なる波が近くにあった場合、普通は互いに干渉しあって波の形を崩してしまうところ、ソリトンの場合はお互いにすり抜けることで振動を弱め合うことがない。光を照り返しつつ、対になった波が水の果てまで寄り添い進んでいく様に惹かれ、作品では2群に分けた室内オーケストラと電子音響によって音楽を形にするというアイディアに至った。扇形に左右に置かれた音の源から様々な音楽のオブジェが湧き出て、音波の軌跡を描き合って音楽を前へと進めていく、そんなイメージで制作を進めた。作曲する上では、騒音と楽音というそれ自体が曖昧な区分けに対して、互いの間を波の振動のように行ったり来たりするものとして捉えた。最も小さな単位の音楽のオブジェから曲の推移のプロセスに至るまで、そうした波紋を意識して制作を行っている。

初演 : 2013年10月18日, 19時開演, パリ国立高等音楽院作曲科修了演奏会
@パリ国立高等音楽院サル・ダール・リリック、19区, パリ

指揮:ジャン=フィリップ・ヴュルツ 
演奏 : パリ音楽院卒業生オーケストラ

*2015年度デステロス作曲コンクールにて佳作(1位無し3位)を受賞

ダングルベール讃


クラヴサン・電子音響のための (2011)

初演 : ブルーノ・マルタン、サル・フルーレ、パリ国立高等音楽院、パリ、2011年3月
7分

『この曲に取りかかった時、クラヴサンという楽器に対してどういうアプローチが現代において取り得るだろうかと悩んだ。
まず、この楽器にはダンパーペダルが存在しないということ、従って残響の変化をコントロールする機能がないということを確認した。この物理的制限が、却って古典作品の創意に気づかせてくれることになった。
とりわけ目を引いたのが、バロック期のクラヴサン奏者・作曲家のジャン・アンリ・ダングルベールだった。彼は様々な装飾法を分類して作品の中で用いていた。彼の方法に触発され、装飾や音型を分類化するところから始めた。
次に、私の関心は調律法へと向いた。最終的には、中全音律とキルンベルガー調律(三番)を同時に用いることによって、微分音音程を含む新たな音階を獲得するというアイディアに至った。
電子音響部分は基本的に、楽器の特徴を移し替える作業によって作った。MAXパッチによって楽器音から再合成した音響やリズミックなフィギュアの模倣、そうしたものがベースになっている。
この作品では、楽器と電子音響の双方から生み出される動きが掛け合わさることによって、音楽が構築されている。』

* 初演演奏会プログラムノートより (原文: 仏語)

* この作品はフランス・ミュジークにおいて放送、紹介された。

スプロケット

フルートとハープ、電子音響のための (2010)

初演: 2010年5月7日 15時開演 電子音響音楽クラス新曲演奏会@シャトネー=マラブリー音楽院ホール

演奏: 神田勇哉、高野麗音
音響: 松宮圭太

rehearsal of "le pignon de chaine" in Chateney, 2010