謡いと十三弦箏のための「いろは唄」レコーディング

本日、拙作の謡いと箏のための「いろは唄」の録音がありました。演奏はパリと東京を行き来される邦楽演奏家の日原史絵さんで、録音は2014年夏にフランスのAir Mail Musicレーベルよりリリース予定です。

本作品のオリジナルは声楽家の盛田麻央さんのために書き、パリ国立高等音楽院の声楽修了演奏会で盛田さんと日原さんによって初演されたソプラノと箏のための作品で、その後、韓国の統営国際音楽祭など世界各地で再演されていますが、今回の録音は、日原さんのために箏弾き歌いのために編曲したバージョンで、こちらは日原さんによってトーキョーワンダーサイトなどで演奏されています。

場所はパリ9区のとある地下カーブ(貯蔵庫)を改造して作られたプライベートスタジオ。完全防音ではないため、地上の騒音が少ない深夜に集まっての録音でした。

深夜とはいえメトロの鈍い振動が時々響いてきましたが、録音技師のシャルルさんによると、これぐらいならローカット対応で全く問題ないとのこと。

シャルルさんは御年70歳で、かれこれ40年以上、世界を旅して民族音楽を録音、収集して来られた大ベテランです。ヘッドホンはAKGのK501を使っておられました。

彼が他にどんな機材を使っているのかチェックさせて頂きました。

録音機は僕も何かとお世話になっているSony PCM D-50

マイクプリは20年来使っているというフランスのE.A.A. PSP-2

マイクはSennheiser MKH 40-P48が2本。アマゾンの奥地でも使ったらしいです。

​コンパクト、ポータブルながら拘りを感じる機材セレクトでした。

同じく自作品の録音のために駆けつけられた山本和智さんは、直接日本からの参加でした。

先月東京の本番であまりお話できなかったので、パリで邂逅。

録音後の記念撮影。