Musique d’aujourd’hui pour piano et marimba」タグアーカイブ

2019/7/18 ピアノ・マリンバ音楽の現在

田中翼 : 細胞錬金術 (2017 ピアノソロ)
フィリップ・ユレル : LoopsIV (2005 マリンバソロ)
一柳慧 : パガニーニ・パーソナル (1982 マリンバ×ピアノ)
田中翼 : Etude in Interval Scale{5,6,7} (2013/2019 マリンバ編曲)
松宮圭太 : したたり (2019 ピアノと電子音響のための)

ピアノ 宮崎由紀子
マリンバ 島田亜希子

主催 : 北九州音楽協会30周年記念音楽祭
場所 : 黒崎ひびしんホール、北九州市


松宮圭太 : したたり – ピアノと電子音響のための

IRCAMでの作曲研修、アンサンブル・ルガールでの活動から研究を勧めていたハイブリッド楽器の継続研究として、大分県立芸術文化短期大学特別研究費を得て2018年4月より制作を行い、北九州音楽協会30周年記念演奏会に向けて制作した。大分県竹田市のフィールドレコーディングで得られた水のせせらぎのオーケストレーションとして制作されたミクスト音楽であり、振動スピーカーを用いてピアノの響板を振動させピックアップマイクを通じて変調されるライブエレクトロニクス作品であり、かつピアノと電子音響の演奏による室内楽作品である。作品制作を通じて、古来より西洋音楽において行われてきた「記述」という形態と20世紀半でから発展してきた「録音」という形態による異なる作曲法の双方の利点を取り込んだ音楽表現への希求としてのハイブリッド楽器の可能性を探った。