学部基盤実習2 メディアコンポジション 音楽音響メディア

概要

音楽音響メディアの回では、DAW(Digital Audio Workstation)である REAPER を使って、コンピュータ上で音を構成するための基本的な方法を学びます。

単に「曲を作る」ことだけを目的とするのではなく、音高・リズム・音色・時間・空間・録音された音などを素材として扱い、それらを組み合わせることで、音による表現を構成することを体験します。

REAPERは、オーディオ録音・編集、MIDIシーケンス、エフェクト、オートメーション、VST/AUプラグインなどに対応したDAWです。授業ではREAPERを使用して音楽制作の基礎を学びます。

この回では、大きく次の3つの内容を扱います。

  1. MIDIとシンセサイザーを用いた音楽制作
  2. オーディオ素材とサンプラーを用いた音楽制作
  3. エフェクトとオートメーションを用いた音響加工

それぞれ、約30分のオンデマンド動画を視聴した後、約30分の制作を行います。

事前準備

音楽音響メディアの授業を受講する前に、以下の準備を済ませてください。

1. オンデマンド教材を確認してください。

音楽音響メディアはオンデマンド課題です。以下に指定されたYouTube動画と授業資料PDFを見ながら、各自で実習を進めてください。

2. PCを必ず用意してください。

Windows / Macのいずれでも構いません。課題は各自のPC上でREAPERを操作して行います。

3. PCに接続できるイヤフォン/ヘッドフォンを必ず用意してください。

教室やオープンスペースなど、自宅以外で課題を行う場合は周囲の迷惑にならないよう、PCのスピーカーではなく、各自のイヤフォンまたはヘッドフォンを必ず使用してください。

4. REAPERを事前にインストールしてください。

授業開始までにREAPERをダウンロード・インストールし、最低1回は起動しておいてください。

⁠REAPER Download

起動時にライセンス購入を促す画面が表示されますが、その後、そのまま試用することができます。

5. REAPERを日本語化してください。

下記のリンク先にある日本語化パッチファイルを使用して、REAPERが日本語で起動するよう設定してください。

REAPER [日本語/Japanese] v7.80+sws v2.14 by balrulu

授業開始前にREAPERを起動し、音声出力がイヤフォン/ヘッドフォンになっていることも確認してください。

1. MIDI・シンセサイザー (前半動画:約30分 → 制作:約30分)

授業資料1 [PDF] : 音楽音響メディア1:MIDI、コード、シンセサイザー、ADSR、音色、ビート、旋律、ベース

まずMIDIを使って音を配置し、シンセサイザーによる音作りを学びます。

MIDIノートには音高、長さ、ベロシティなどの情報が含まれており、それをシンセサイザーが解釈することで実際の音が生成されます。

授業ではREAPER付属の ReaSynth を使用し、コード/コード進行、リズム、アルペジオ、旋律、ベース、ADSRによる音の時間的変化、サイン波・矩形波・ノコギリ波・三角波などによる音色について学びます。

特に、音の「鳴り始めてから消えるまで」を Attack / Decay / Sustain / Release(ADSR) として捉え、音色そのものだけではなく、音の時間的な形をデザインすることを学びます。

その上で、自分なりのコード進行、ビート、旋律、ベースなどを組み合わせ、短い音楽作品の制作を進めます。

上記の動画を見たのちに、30分程度、各自で制作を行ってください。そして2のサンプリング動画に進んでください。

2. サンプリング (中盤動画:約30分 → 制作:約30分)

授業資料2 [PDF] : 音楽音響メディア2:サンプラー、サンプリング、録音素材を用いたビートメイキング

次に、録音された音を素材として音楽を構成するサンプリングを学びます。

REAPER付属の ReaSamplOmatic5000 を使用し、自分で録音した音などをサンプラーに読み込んで、MIDIによって演奏できるようにします。

サンプラーとは、録音した音を取り込み、鍵盤やパッドなどから任意に再生したり、音程やエンヴェロープなどを加工したりできる電子楽器/ソフトウェアです。

任意のスマートフォンの録音アプリを使って、身の回りにある音を録音してみましょう。たとえば、ドアを開閉する音、ペットボトルを押す音や水を振る音、キーホルダーの音、紙を破る/丸める音、自分の声など、どのような音でも音楽の素材にすることができます。 

参考アプリ:PCM録音 iPhone PCM録音Android

録音した素材からビートなどを作り、第1段階でシンセサイザーを使って制作した音楽と組み合わせていきます。

動画を見たのちに、30分程度、各自で制作を行ってください。そして3のエフェクトとオートメーションに進んでください。

3. エフェクトとオートメーション(後半動画:約30分 → 制作:約30分)

授業資料3 [PDF] : 音楽音響メディア3:リバーブ、ディレイ、EQ、オートメーション

最後に、音を加工するエフェクターと、そのパラメータを時間的に変化させるオートメーションを学びます。

主に扱うエフェクトは、**Reverb(リバーブ)、Delay(ディレイ)、Equalizer(イコライザー)**です。

リバーブでは、音が空間内で反射して生じる残響を扱い、音に広がりや奥行き、空間感を加えます。

ディレイでは音を一定時間遅らせて再生し、エコーや反復などの時間的な構造を作ります。

イコライザーでは特定の周波数帯域を強調/減衰させることで、音の明るさ、厚み、抜けなどを調整します。

さらにオートメーションを使って、音量、パンニング、エフェクト、ADSRなどのパラメータを時間とともに変化させます。オートメーションによって、静的な音の配置だけではなく、時間の中で変化する音響そのものをデザインすることができます。

上記の動画を見たのちに、30分程度、各自で制作を行ってください。

4. 制作物の提出(出席)について

制作物の提出をもって、この回の出席確認とします。

完成度の高い楽曲を制作することが目的ではありません。授業で扱ったMIDI、サンプリング、エフェクト/オートメーションを実際に試し、それらを用いて一つの音響作品としてまとめてください。

次週の授業開始時刻までに、制作したものを下記のGoogle Driveにアップロードしてください。

REAPERのセッションファイル(.rpp)と、使用しているすべてのオーディオファイルに加えて、①作品のタイトル、②作品の解説、③授業の感想をWordファイル等で添え、学籍番号をフォルダ名またはZipファイル名として提出してください。

【重要】REAPERのセッションファイル(.rpp)だけでは、録音した音やサンプラーで使用した音源は提出されません。
提出時には、「名前をつけて保存」で「フォルダを作成」「使用メディアをすべてコピー」にチェックを入れて保存してください。提出前に、作成されたフォルダの中に.rppファイルと使用した音源ファイル(.wav等)が入っていることを確認し、フォルダごと(またはZip形式にして)提出してください。

保存・提出方法については、**授業動画3の31分20秒〜**も確認してください。

課題提出先 (Google Drive):https://drive.google.com/drive/folders/1ucJgrCTSWqdkScZY0JrIkhUxMFZwGl7P
 

5. おまけ


Reaperではオーディオファイルだけではなく、映像ファイルも扱うことができます。トラックにドラッグドロップで入れて、基本的な加工編集が行えます。

関連資料

⁠REAPER 公式サイト

⁠REAPER Download

⁠REAPER 日本語化パッチ