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リエンボディド・サウンド2024

トランスデューサーコンサート 再構築されたサウンド2024 再構築されたサウンド2024は、トランスデューサーに基づく作品のコンサートで締めくくられます。これらの作品はパフォーマンスの慣習やジャンルを横断し、技術の音楽的可能性の幅を示しています。

プログラム アッセンブラージュNo. 1 マシュー・グッドハート アッセンブラージュNo. 1は、トランスデューサーで駆動される金属のパーカッションとソロ即興者のためのインタラクティブな作品です。コードの断片、マッピング技術、生成アルゴリズム、および過去十年間の再構築されたサウンド作品から取られた演奏者生成のサンプルから組み立てられたこの作品は、歴史を新しく予測不可能な即興環境内で再形成し、新しい文脈に置き換えます。

係数 スチュアート・ジャクソン 係数は、電子音楽の作品であり、電気音響トランスデューサーと特別なマイクの産物です。これらの要素の間の可変フィードバックシステムは、パーカッショニストによる摩擦音の演奏に影響を受け、変更されます。摩擦によって生じる音と衝撃によって生じる音の間には区別がされます。

オブジェクトの内部 セス・クルエット 「the interior of objects」はドラムを特定の音響空間として探求します。この作品では、タクタイルトランスデューサーがドラムヘッドの裏側に配置され、ピエゾマイクロフォンと対向します。膜の物理的な音響から派生した音がヘッドを動かし、これらの音はリミッターによって制約されたフィードバック周波数によって補完されます。ドラムヘッドの節点と抗節点は、演奏者が作曲形式を通じて探索できる演奏可能な地形となります。

疑念は知識の一環 ジェームズ・オーキャラハン サラ・コンスタント、フルート 「Doubt is a way of knowing」は、ジェフリー・ストーンハウスとマーク・マクレガーによって共同制作された作品で、ソロ奏者向けのシリーズの一環で、エレクトロニクスがソロ奏者の楽器の二重化を通じて拡散されます。この作品は、対事実および同時の感情反応を探求したもので、個体が分裂した自己を経験します。

シタタリ ケイタ・マツミヤ この作曲は、フィールドで録音された水滴の音を編成した混成音楽作品です。トランスデューサーを使用してピアノのサウンドボードを共鳴させ、ピックアップマイクを介してピアノと電子音響のライブモデュレーションを行うことで、記述的な、録音的な、即興的な要素の強みを統合しようとするライブエレクトロニクス/室内楽の構成となっています。

——インターミッション——

相互応答 ムーン・ハ 「reciprocal response」は、(再)サイクリングのアイディアに基づく音楽システムであり、私の創作において10年以上にわたりインスピレーションとなってきました。これはニューヨーク大学のラップトップオーケストラであるnew_LOrkの学生たちによって実行されるように設計され、エネルギーを信号と音に触覚的に変換することを活用しています。new_LOrkのメンバーには、アミール・フィリップス、クロエ・ヤン、ジェリー・ファン、デヴィン・パーク、ジェイレン・ミッチェルが含まれます。

BIONICO ガディ・サスーン 「Bionico」はもともとバルセロナのSónarでインストレーションとして作成され、後にストックホルムのエレクトロン・ミュージック・スタジオで四重音響のピースに発展しました。ここで、ガディは大型トランスデューサーを備えた準備された金属板を使用して、物理モデルと弦のためのフィードバックループを作成しました。生演奏の「Bionico」では、ガディの生のエレクトリックバイオリンを増幅するために、トランスデューサーに取り付けられた四つの共鳴する彫刻が使用されます。板の切り込みは、各彫刻の共鳴モードを変更します。

THE NETTED RESONANCE OF TIDE POOLS アリッサ・ウィクソン ジューン・カミングス、パーカッション この作品で使用される音響オブジェクトは、潮だまりに存在する入り組んだ生態系に類似した共鳴とフィードバックの網で結ばれています。これは、パーカッショニストのジューン・カミングスとの数時間にわたる音の探求を通じて形成されました。彼女と一緒にこの作品を作り上げることは喜びでした。 Main Image: Studio 1—Goodman at EMPAC. Photo: Kris Qua.

ソノムンド音楽祭, パリ 2023/11/23, 24, 25

オマール・ニコとイニャキ・ベルムデスは、実験と共有の好みから強みを引き出し、ギターとサクソフォンの組み合わせのあらゆる豊かさを発見しようと共謀し熱心に取り組む若いミュージシャンである。

彼らの創造性は、アジアへの逃亡と、棚田文紀、武満徹、松宮圭太といった現代の日本人作曲家の作品の解釈を通じて表現される。

今夜、異文化間の対話をプログラムの中心に据え、彼らはまた、滞在中の韓国出身の若手作曲家イムス・チェにデュオのための新しい音楽作品の作曲を依頼している。

棚田文紀 : 《ミステリアス・モーニング》 ソプラノ・サックスのための
チェ・イムス : 《アリュール》 サックスとギターのための
武満徹 : 《森の中で》 ギターのための
松宮圭太 : 《デヴィアシオン》 サックスとギターのための

イニャキ・ベルムデス (サックス)
オマール・ニコ (ギター)

https://festivalsonomundo.com/index.php/edition-2022/edition-2023/

日仏現代音楽協会創立10周年記念コンサート 2023, 11/28

2023年11月28日(火) 19:00開演(18:30開場)
杉並公会堂小ホール(JR中央線ほか「荻窪」駅下車)地図

プログラム
永冨正之:3つのエスキス
前田恵美:L’endroit et L’envers(世界初演)
アラン・ゴーサン:Eau-forte
宮川渉:En Spirale(世界初演)
丹波明:フルートとピアノのためのソナタ
横井佑未子:You were not there, not there, you(日本初演)

バンジャマン・アタイール:De l’obscurité Ⅱ
松宮圭太:サジタリア・トリフォリア(世界初演)
フロラン・キャロン=ダラス:Rives(日本初演)
夏田昌和:Beau soir(世界初演)
台信遼:聴こえざる手(世界初演)
※曲順は変更になる場合があります

出演
阿部加奈子、夏田昌和(指揮)/小林真理(メゾソプラノ)
内山貴博(フルート)/鈴木生子(クラリネット)/大石将紀(サクソフォン)/福井麻衣(ハープ)
河村絢音(ヴァイオリン)/甲斐史子(ヴァイオリン、ヴィオラ)/福田道子(ヴィオラ)/松本卓以(チェロ)
及川夕美、大須賀かおり、岡本知也、篠田昌伸(ピアノ)

チケット
一般 3000円 協会会員 2500円 学生 2000円 (当日各500円増)

《ご予約・お問い合わせ》
teket:https://teket.jp/7613/26184
日仏現代音楽協会事務局:nichifutsugenon@yahoo.co.jp

主催:日仏現代音楽協会
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成]

大駱駝艦壺中天舞踏公演《阿修羅》 2023, 10/27-10/29

鋳態:鉾久奈緒美, 藤本梓, 粱鐘礜, 齋門由奈, 谷口舞, 谷口美咲孑, 坂詰健太, 荒井啓汰, 石井エリカ

監修:麿 赤兒
音楽:松宮圭太
舞台監督:中原和彦
照明:岩村原太(GLW)
木下尚己(ファクター)
音響:牛川 紀政
衣裳:富永美夏
宣伝写真:Jean Couturier /井上荒和
宣伝美術:腰山大雅
制作:金能弘
プロデューサー:新船洋子
主催:キャメルアーツ株式会社
提携:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
制作協力:大駱駝艦
協力:株式会社アイネット
お問合せ:大駱駝艦 0422-21-4984
座・高円寺1〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-1-2
TEL 03-3223-7500
JR高円寺駅北口徒歩5分

チケット発売日
2023年8月25日(金)10:00~
チケット料金未就学児童人場不可
全席指定・税込 前売・当日共通
一般 : 4,000円
U24:2,500円 ※当日証明書提示※大駱駘鑑のみの取扱

チケット取扱い
•大駱駝艦
・TEL 0422-21-4984(平日11:00~18:00)
・http://www.dairakudakan.com/
●座・高円寺チケットボックス(月曜定休)
・TEL 03-3223-7300(10:00~18:00)/窓口(10:00~19:00)
・https://za-koenji.jp/(無休 24日受付)
*座・高円寺の劇場回数券「なみちけ」もご利用いただけます。

染田真実子チェンバロリサイタル vol.4 はなだま 2023, 8/31 9/8

プログラム
久木山直 :Falling Water Flowing Flowers
(チェンバロソロ)委嘱作品

藤倉大 :Jack
(チェンバロソロ)委嘱作品

松宮圭太: One up
(ハイブリッドチェンバロ+エレクトロニクス)委嘱作品

Tristan -Patrice Challulau: Camarette fermentations…
(チェンバロ+リコーダー)日本初演

Kaija Saariaho :Jardin Secret II
(チェンバロ+エレクトロニクス)

主催 くらゔぃすぷろじぇくと
助成 公益財団法人野村財団
出演者
リコーダー 森本英希

エレクトロニクス 有馬純寿  松宮圭太

チェンバロ 染田真実子

販売期間
2023/3/5(日) 00:00 〜 2023/8/30(水) 20:00

連絡事項
※駐車場有り
駐車料金 無料  170台収容可能

※学生券の方は、受付で学生証の提示をお願いします。

※未就学児の入場はご遠慮ください。

お問い合わせ先
hanadamacembalo@gmail.com

Tokyo23立体音響&アートフェスティバル 2023/5/12, 5/13

グレゴワールの庭
「Tokyo23立体音響&アートフェスティバル」
日程:2023年5月12日(金)~ 13日(土)
会場:LAPIN ET HALOT(ラパン・エ・アロ)

参加芸術家::

招待作曲者:ステファン・ド・ジェランド

作曲者:松宮圭太、山﨑真采、片根柚子、tomozuin-h、川越好博、筒井香織

造形作家:水のさとし、福井郁子、橘智香子(会場コーディネート)

演奏者:モリス真登(フレンチバソン)、鈴木和美(フルート)、片根柚子(ギター)、西村薫(クラリネット)

演奏者(マスタークラスのための録音協力):今井貴子(フルート)、北嶋 愛季(チェロ)、石川陽子(チェンバロ)、野崎真弥(フラウトトラヴェルソ)、筒井香織(リコーダー、龍笛)、久野幹史(リュート)

会場に6個のスピーカーを設置し、演奏者にピックアップマイクを実装、立体的な音響プログラムによって実現する立体音響アートと、造形作家及び現代舞踏家等、多分野の芸術家とのコラボレーションにより、音楽とアートのフェスティバルを実現し、まるで音が目に見えるようなバーチャル空間でのコンサートを実現し、街角への音響インスタレーションを目指した新しい芸術の創造を行う。

多治見市防災無線「ここから」, 2023/4/1-4/30

・名称:多治見市同報系60MHz帯デジタル防災行政無線設備
・鳴動時期:2023年4月
・スピーカー:TOA防災用 レフレックス×2,ストレート×2
・マスト:エースマスト 緑塗装
・アンテナ:3素子八木
・制御ボックス:OKI デジタル
・識別名称:こうほうたじみ
・音量:並
・音質:やや良好
・無線/周波数:デジタル同報系
・鳴動時刻:18:00+3秒
・市を舞台にした約30分程の長編合唱組曲ができたことを記念し,周知目的として4/30までの期間限定で,オルゴール調のアレンジで鳴動




混声合唱、2台ピアノと打楽器、電子音響のための合唱組曲《土と炎》2023 1/29

《土と炎》は多治見市の詩人、伊藤芳博先生が書き下ろされた五篇の詩「故郷」「志野」「陶片」「織部」「ここから」を元に作曲した合唱のための組曲です。伊藤先生には詩に込められた言葉の意味や響きなどを教わりながら、詩を解釈し合唱曲として制作する中で様々な相談に乗っていただき、また厚かましいお願いや質問にも快く答えて下さいました。当初は組曲の予定になかった三つ目の詩「陶片」があることを教えて頂いた際には、「陶片」の存在によって他の詩が星座のように呼応し調和するのを感じたため、五曲から成る組曲として制作を進めたいと僕の方からお願いして現在の構成となりました。
委嘱を下さった多治見ロータリークラブの村手洋之会長には、楽曲の制作に当たって得難い体験、沢山の素敵な出会いを頂きました。加藤孝造先生の元でお話を伺い肌で感じた制作へのストイックな姿勢、ひんやりと張りつめた工房の空気と薪ストーブの匂い、仙太郎窯の安藤工先生に無茶を言って収録させて頂いた茶碗を割る音(もちろん元々割れているものを、ですよ)、土を練る音、陶片の軋む音、幸兵衛窯で多くの方のご尽力で録音させて頂いた窯出しの貫入音、窯から唸る炎の音、小田井商店の加藤誠社長に見せて頂いた磁器製作の行程、釉薬を擦る音、磁器を割り散らばる陶片の音(もちろん元々破棄予定のものを、ですよ)、多治見市モザイクタイルミュージアムのタイルの色彩と手触りと歴史、村手会長のご本職である魚関のうなぎ割烹、そして多治見橋のたもとから眺める土岐川と山と町の景色、などなど、まさに五感全体で美濃焼の町の集中講義を受けさせて頂き、そのすべてが心躍る音の記憶となって創作の活力となりました。そしてここには書ききれない多くの方々の支えと激励を頂き、楽曲を仕上げることができました。
五篇の合唱曲と五篇の電子音響と即興による前奏・間奏曲の154ページ28分の組曲に結集した《土と炎》は、ピアノ伴奏による子供のための同声二部合唱、大人のための混声四部合唱への編曲版の制作も含めて、まさに「ここから」歩み出します。
美濃焼の町を愛する多くの方々の想いを受けて制作する組曲《土と炎》が、この土地を愛する人々によって歌い継がれる曲に育ってくれることを祈っています。

初演
TAJIMI CHOIR JAPAN 第49回定期演奏会 「土と炎」
開催日
2023年 1月29日(日) 18:00開演(17:30開場)

会場
バロー文化ホール

混声合唱と2台ピアノ、打楽器のための組曲《土と炎》
作詩/伊藤芳博
作曲/松宮圭太

出演
指揮/柘植洋子
合唱/TAJIMI CHOIR JAPAN 多治見市少年少女合唱団とシニアコア
ピアノ/北住淳、古田友哉
打楽器/水間ゆみ
電子音響/松宮圭太

委嘱
多治見ロータリークラブ

https://www.tajimi-bunka.or.jp/bunka/event20230129.html

五月雨

作曲作品展2021

日 時:11月6日(土)16:30開演(15:30開場)
場所:大分県立芸術文化短期大学音楽ホール
予約・お問い合わせ:音楽科副手室 097-545-8758

プログラム
«Leucojum(レウコユム)» フルート、チェロ、ピアノ、打楽器のための(2021)
作曲:長谷場 一花 (はせば いちか)
フルート:佐熊 陽人 (さくま はると) チェロ:岡田 実夕 (おかだ みゆ) 打楽器:田島 大和 (たしま やまと) ピアノ:喜瀬 弘望 (きせ ひろみ)

« 雁 » ピアノのための(2021)
作曲:岡田 実夕 (おかだ みゆ)
ピアノ:森 うらら (もり うらら)

« 如々 » フルート、オーボエ、ファゴット、トロンボーン、コントラバスのための(2020)
作曲:岡田 実夕 (おかだ みゆ)
フルート:西岡 あゆな (にしおか あゆな) オーボエ:田中 絵梨香 (たなか えりか) ファゴット:川端 望未 (かわばた のぞみ) トロンボーン:髙橋 れみ (たかはし れみ) コントラバス:吉原 紗代 (よしはら さよ)

«Presto» ピアノのための(2013)    
作曲:芳賀 傑 (はが たかし)
ピアノ:伏木 唯 (ふしき ゆい)

« 豊(TOYO)» フルート、ファゴット、ピアノのための(2010)  
作曲:田村 洋彦 (たむら ひろひこ)
フルート:松井 あすか (まつい あすか) ファゴット:藤田 佳奈 (ふじた かな) ピアノ:風間 紀代華 (かざま きよか)

«五月雨» スネア・ドラムと電子音響のための(2021)     
作曲・電子音響:松宮 圭太 (まつみや けいた) 
スネア・ドラム:加来 隆志 (かく りゅうじ)

2018/3/10 魔法陣

魔法陣 Pentacle ピアノのための (2018)

ペンタクル、マントラ、曼荼羅。文様から生まれる魔法は、洋の東西を問わず人を魅了してきた。西洋魔術にある魔法円には、描いた文様の中と外を遮断し、悪魔から身を守ったり文様の内側に悪魔を拘束する役割があるそうだ。一方、魔法陣 (戦いの陣形を取りつつ悪魔を召喚する 文様) は、漫画家の水木しげるが作品「悪魔くん」で考案したものだそうで、僕が好きな漫画、衛藤ヒロユキの作品「魔法陣グルグル」ではさらに、滑るように踊って文様を描くという発想が加えられている。滑って踊って文様を描く競技といえばフィギュアスケートである。日本の羽生結弦選手が平昌オリンピックで金メダルを獲得したばかりだが、ダンスによって氷に描かれる様々な文様とその運動性は、まさに魔法の様に人を魅了する(奇しくも、羽生氏のプログラムは陰陽師の 安倍晴明であった)。フィギュアスケートの魔法は図形を正確に描くコンパルソリーという地味な訓練によって支えられている。ピアニズムの魔法が楽譜の記号を正確に追うソルフェージュによっ て支えられているように。さて、オルレアン国際ピアノコンクールに参加する友人、安田結衣子選手の依頼で制作したピアノのための作品「魔法陣」は、ピアニストが演奏によって「滑って踊って文様を描くこと」を意図した作曲的アプローチである。音響の内側から音形が立ち上がる入れ子構造と、間断なく回帰を続ける循環形式を意識し、記譜した文様の閉じた系から響きの召喚魔法という開いた系を作ろうと試みた。安田氏がこのペンタクルからどんな悪魔を召喚して聴衆を魅了してくれるか期待している。 (2018年2月17日、パリ)

一二三歌

メゾ・ソプラノとピアノのための (2016)

メゾソプラノとピアノのための「一二三歌」は、8世紀には既に日本に存在していたと言われるひふみ祝詞に思いを馳せて制作した歌曲である。本作品はまた、1960年台から日本文化を研究し日ユ同祖論を唱えるに至ったヨセフ・アイデルバーグ氏へのオマージュでもある。氏の解釈によるとひふみ祝詞はヘブライ語で解釈可能であり、以下のような意味があるという。『だれがこの麗しい人を、岩戸の中から、誘い出すのでしょうか。また岩戸の中から誘いだすためには、どのような言葉をかけたら、よいのでしょうか。』岩戸隠れの伝説は、スサノオの暴挙によってアマテラスが岩戸に籠もった物語ではなく、古代ユダヤ教の太陽神信仰の儀式が示されているという。47音から成る祝詞とヘブライ語の発話の類似性から、テキスト間における意味論の揺らぎを試みた。

本作ではまた、天岩戸に引き篭った天照大神と他の神々のエピソードを辿る群像劇を試みた。太玉命(フトダマ)は雄鹿の肩の骨と波波迦の木で太占(フトマニ)を行い、天児屋命(アマノコヤネ)は賢木の枝に八尺瓊勾玉と八咫鏡と布帛をかけ祝詞(ノリト)を詠む。天宇受賣命(アマノウズメ)は岩戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、神憑りして胸をさらけ出し裳の紐を陰部までおし下げて踊り、高天原が鳴り轟くように一斉に八百万の神が笑う。訝しんだ天照大神が岩戸の奥から近づく様子を、八百万の神は固唾を飲んで見守る。シーンは以下から成る。

Déclin du soleil 日の陰り
Divination de Futodama フトダマの太占
Prière de Koyane コヤネの祝詞
Danse d’Uzume ウズメの舞
le miroir de Yata et le pressentiment  八咫鏡と予感
Banquet de là-bas 彼方の宴
Coup d’œil de l’ombre 陰間の垣間見
Echo des mots de l’âme 言霊の木霊
Signes de lumière 光の兆し

初演 : 小林真理メゾ・ソプラノリサイタル

日時:2017年1月6日(金)開場18:30 開演19:00
会場:音楽の友ホール(神楽坂駅徒歩2分)

プログラム:
第一部 現代音楽への道
グスタフ・マーラー:子供の不思議な魔法の角笛 より
アルバン・ベルク:4つの歌曲
第二部 柴田南雄の歌曲
柴田南雄:優しき歌
第三部 現代から未来へ
ジョン・ケージ : 18回の春を迎えた陽気な未亡人
チャールズ・アイヴズ : 歌曲
オリヴィエ・メシアン : ハラウイ より
イザベル・アプリケール : キュリー夫人の日記
フィリップ・ルルー : いとしい人へ
松宮圭太:一二三歌

演奏:
小林真理(メゾ・ソプラノ)、棚田文紀(ピアノ)

主催:柴田南雄生誕百周年記念リサイタル実行委員会
後援:新宿区、日仏現代音楽協会、日本女性作曲家連盟
助成:野村財団

即興曲

ソプラノサックスのための (2016)

初演 : アルスムジカ音楽祭2016

音出ル国
今日の日本音楽のためのミュージック・コンフェランス

制作 : Le Senghor & Ars Musica

演奏家 : Musica Universalis
カール・エマニュエル・フィスバック, サクソフォン
マチュー・ルジューヌ, チェロ
ミヒ・キム, フルート
阿部加奈子, ピアノ

日時 : 2016年11月12日(土)16時〜
会場 : アルスムジカ音楽祭、ブリュッセル
詳細 : Ars Musica 2016

デヴィアシオンII

テナーサックス、微分音アコーデオン、チェロのための (2016)

初演 : ミクスチュール音楽祭、バルセロナ

アンサンブル・ルガール :
ファニー・ヴィセン(微分音アコーデオン)
外山舞(テナーサックス)
ジャンヌ・メゾンオト(チェロ)

日時 : 2016年4月22日(金)22時〜
会場 : I FABRA COATS Creació Fabrica DE BARCELONA
住所 : Carrer Sant Adrià, 20, Barcelona 08030

プログラム :
テナーサックス、アコーデオンおよび微分音アコーデオン、チェロおよびターナチェロ (ハイブリッドチェロ) のための作品:

ヴァンサン・トロレ : テナーサックス、微分音アコーデオン、チェロのための「Noite oscura – Part I」 (世界初演)
フェルナンド=サンドヴァル・ロザレス : テナーサックス、アコーデオン、チェロのための「B.C.」 (世界初演)
フレデリック・デュリユー : テナーサックスのための「Ubersicht」
セルジオ=ニュネス・メネセス : テナーサックス、微分音アコーデオン、チェロのための「…si j’ai des ailes pour voler」 (世界初演)
オラン・ボネ : テナーサックス、アコーデオン、チェロのための「L’attente du visage」 (世界初演)
ホアン・アロヨ : ターナチェロのための「Saynatasqa」
マノリス・エクメクトソグロウ : テナーサックス、アコーデオン、チェロのための「Little Mass No.2」 (世界初演)
松宮圭太 : テナーサックス、微分音アコーデオン、チェロのための「デヴィアシオンII」(世界初演)

演奏 :
アンサンブル・ルガール :
ファニー・ヴィセン(アコーデオン、微分音アコーデオン)
外山舞(テナーサックス)
ジャンヌ・メゾンオト(チェロ、ターナチェロ)

音響オペレーション : 松宮圭太, 渡邊裕美

ミクスチュール音楽祭ウェブ : http://mixturbcn.com/en/festival-mixtur-2016/programacion-2016/

放射状に割れた硝子

フルートと電子音響のための (2016) 
初演日時: 2016年2月5日19時-
演奏: 内山貴博 (フルート)
場所: 日仏国際コロキウムコンサート、パリ国立高等音楽院、サロン・ヴァントゥイユ

奇想曲

ヴィオラと電子音響のための (2012年)

イルカム・キュルシュス1アトリエ2012初演 : ノエミ・ビアロブロダ (ヴィオラ), 松宮圭太 (電子音響), ミハイル・マルト, (技術アシスタント)

ソロ楽器、または小編成室内楽のために作品を書く際は、常に楽器の「性格」についての調査から始めるようにしている。楽器法を読み、楽譜を読み、そして楽器奏者と直接話すことが、作品の構想に関わってくる。今回インスピレーションを与えてくれたのはパガニーニの「24の奇想曲」である。ブラームスやシューマンがそうであったように、私も彼の音楽フィギュア、楽器奏者の身体性、彼による楽器の研究へと関心を寄せた。音楽知覚と関連して、音楽現象に様々な形で内在している線形および非線形エンヴェロープの形の割合が、今回の課題を練り上げる上で関わっている。技術的なこととしては、様々な形の割合をもったエンヴェロープカーブをOpenMusicによって三次元上で一定数作り、こうした視覚的情報を通じて、楽譜上のフィギュアや、リアルタイム、ノンリアルタイムの電子音響を作成している。

イルカム・キュルシュス1・アトリエ プログラムノートより


logo-ars-musica-2015

ターナヴィオラ(ハイブリッド・ヴィオラ)のための改作2015年

アルス・ムジカ2015 ターナヴィオラ版初演 : マクシム・デセール (ヴィオラ), 松宮圭太 (電子音響), 渡邉裕美, (技術アシスタント)

プログラム
ペンデレツキ : カデンツァ
E.カーター : Fragment 4
C トゥーラン : ἐπαıνέω (épaïnéô) 世界初演
P ヘルサン : ラ・パヴァーヌ
リゲティ : 無伴奏ヴィオラ・ソナタより一楽章
松宮圭太 : 奇想曲 ハイブリッド・ヴィオラへの改作初演、ベルギー初演

演奏:マクシム・デセール(ヴィオラ)

大駱駝艦・壺中天公演『阿修羅』

鉾久奈緒美さん主演演出、大駱駝艦壺中天公演『阿修羅』にて音楽を担当しました。

2015年9月10日〜19日
大駱駝艦壺中天公演「阿修羅」 東京・吉祥寺@壺中天

監修:麿赤兒
振鋳・演出・美術:鉾久奈緒美

鋳態:鉾久奈緒美 藤本梓 梁鐘譽 伊藤おらん 齋門由奈 
岡本彩 三田夕香 柏村さくら 谷口舞

音楽:松宮圭太 衣装:富永美夏 舞台監督:小田直哉 音響:松田篤史 
照明:若羽幸平 宣伝写真:栗原かほり 宣伝美術:植田隆広 

主催・制作:キャメルアーツ(株) 協力:シバイエンジン

曲目抜粋

Photo Copyright ©Kahori Kurihara

シャコンヌ

ヴィタリ作品のオーケストレーション

初演: 2015年1月28日15時、デカルト・オーディトリウム、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭、ナント、フランス

ヴァイオリン : ヴィルジル・ブトリ
オーケストラ : シンフォニア・ヴァルソヴィア
指揮 : マクシム・エメリャニシェフ

folle-journee-de-nantes-2015-3h07

デヴィアシオン

ファゴットとギターのための5つの小品 (2014) 17’30”

1. 前奏曲 – 3’40”
2. ガヴォット – 1’50”
4. メヌエット – 3’20”
3. 間奏曲 – 3’30”
5. テクノ – 5’10”

デヴィアシオンは中川日出鷹氏の委嘱によって制作したファゴットとギターのためのデュオ作品で、5つの小品から成る組曲である。
フランス語のデヴィアシオンという単語は日本語の迂回という言葉に近く、何かを経由しながら目的に達するような発想のもの、たとえばバイパス道路のことを指したり、格闘技のかけ技(コンボ)やチェスの威嚇の一手、または倒錯的趣味といった意味合いまで含まれる。
前奏曲、ガヴォット、メヌエット、間奏曲、テクノから成る本作品では、核となるモチーフを前奏曲と間奏曲において水平的な移ろいによって表現し、両曲の対となるガヴォットとスケルツォにおいては垂直的、回帰的パルスによって発展させている。両方の特徴を集約させる終曲として、本来はトッカータが置かれる所に、現代の舞曲であるテクノを置いた。

(プログラムノートより)

初演 : 中川日出鷹ファゴットリサイタル 2015年1月17日, 15時 @京都・青山音楽記念館バロックザール

ファゴット : 中川日出鷹
ギター : 山田岳

波立ち


 

ラ・ポルト・ウヴェルト

詩と音楽による創造

2014年9月20日パリ・ビエット教会

18時30分開演, 教会にて

11時より回廊にて松宮圭太, 波立ちサウンドインスタレーション (技術協力:渡邊裕美

チケット無料

文化遺産の日

パリ・ビエット教会,
住所 : 24 rue des Archives 75004 Paris

アクセス : メトロ1, メトロ11 オテル・ド・ヴィル駅 / バス75番線

4人の作曲家と詩人によるコラボレーション

ヴァンサン・トロレ / ガブリエル・アルタン : リヴァイヴァル – ソプラノ、クラリネットとチェロのための

カルロス・デ・カステルラノー / エテル・アドナン : タマルパス – ソプラノ、クラリネット、チェロと電子音響のための

グレゴワール・ロリユー /リヨネル・ユングアレグレ : 空の向こう – 四人の声楽と電子音響のための

松宮圭太 /リヨネル・ユングアレグレ, ガブリエル・アルタン : 波立ち – 電子音響のための

イレーヌ・ルコック(ヴァイオリン), ゼノ・ビアヌ(朗読)による即興演奏

アンサンブル・ルガール

指揮 : ジュリアン・ベネト

音楽と詩協会、アンサンブル・ルガール共同主催

パリ・ビエット教会協賛

カタロニア政府協賛(カルロス・デ・カステルラノー作品)

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