松宮 圭太 まつみや けいた【作曲家/音楽家】
「彼は多大な才能と教養を持ち合わせた音楽家であり、フランスの社会と文化に適合した本物の創造者だ」
ミカエル・レヴィナス (ピアニスト・作曲家、フランス学士院・芸術アカデミー会員)
「彼の音楽には、古楽と現代、アニミズムとノイズ、バロックとエレクトロが融和している」
ニコラス・ビリョドレ (舞踊批評家)
[経歴]
1980年京都市生まれ。愛知県立芸術大学音楽学部作曲専攻(音楽学)卒業後、2006年東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了。ロームミュージックファンデーション、メイヤー財団の両助成を得て、2011年パリ国立高等音楽院作曲科第1高等課程(作曲学士)を首席で修了、2013年同科第2高等課程(作曲修士)および同指揮入門クラスを修了。2016年同楽曲分析クラスをアジア人として10年振り、現行課程で初の修了者となる。
2011/12年IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)作曲研究課程を経て、2016/17年フランス政府国民教育省の派遣によりカサ・デ・ヴェラスケスにてレジデント・コンポーザー。作曲を古川聖、夏田昌和、アラン・ゴーサン、フレデリック・デュリユー、ジェラール・ペソン、ルイス・ナオン、指揮を阿部加奈子、ジョージ・ペーリヴァニアン、即興演奏を北住淳、アレクサンドロス・マルケアス、楽曲分析をクロード・ルドゥ、ミカエル・レヴィナスの各氏に師事。
2010年第8回武生作曲賞受賞、2015年第8回デステロス作曲コンクール・ミクスト作品部門佳作(1位空位3位)。フランス学士院および芸術アカデミーの指名により2016/17年第87代在マドリード・フランス・アカデミー会員。クラングシュプーレン音楽祭(シュヴァーツ)から委嘱を受ける他、フランス国立ロレーヌ管弦楽団、アンサンブルTIMF、アンサンブル・ソニド・エクストレモ、カメラータ・ストラヴァガンツァ、ムジカ・ユニヴェルサリ、アンサンブル・ルガール、パリ音楽院卒業生オーケストラによって作品が演奏され、ミクスチュール音楽祭(バルセロナ)、アルス・ムジカ音楽祭(ブリュッセル)、サントル・アカント(メッス)、ブルターニュ国際サクソフォンアカデミー、統営国際音楽祭(トンヨン)、武生国際音楽祭、トーキョーワンダーサイト、現音 Music of Our Timeなどで作品が取り上げられる。
マドリードのレジデンス制作として、2017年5月ソフィア王妃芸術センターにて《ギター小協奏曲》を発表。他ジャンルとのコラボレーションにも精力的に活動しており、2015年舞踏集団大駱駝艦の委嘱により舞台音楽「阿修羅」(第47回舞踊批評家協会新人賞受賞作品)、2017年アンサンブル・ルガールの委嘱とSACEM(フランス著作権管理団体)の助成により、ダンスと音楽のためのプロジェクト「迦楼羅」を制作。近年はハイブリッド楽器のためのプロジェクトを始めとし、音響オブジェ、数理モデル、身体の理の相互協調に関心を寄せて創作を続けている。2023年、混声合唱、二台ピアノ、鍵盤打楽器と電子音響のための組曲《土と炎》が多治見少年少女合唱団とシニアコア(指揮:柘植洋子)によってバロー文化ホールにて初演。
作品はボルドーのタンペラマン、パリのバベル・スコア、大阪のティーダ出版より出版されている。日仏現代音楽協会会員。愛知県立芸術大学大学院、相愛大学大学院、大分県立芸術文化短期大学、東京藝術大学大学院、九州大学で講師を勤め、現在、名古屋市立大学大学院芸術工学研究科准教授。
活動助成 :
[履歴]
あるいはこちらから。
[経歴 短]
東京藝術大学大学院修士課程課程修了。第8回武生作曲賞受賞。第8回デステロス作曲コンクール佳作。第87代在マドリード・フランス・アカデミー芸術会員。ロームミュージックファンデーション奨学生として、パリ国立高等音楽院に留学。IRCAM作曲研究課程、カサ・デ・ヴェラスケスでのアーティストレジデンス、愛知県立芸術大学大学院、相愛大学大学院、大分県立芸術文化短期大学講師を経て、現在、名古屋市立大学大学院芸術工学研究科准教授。アンサンブル・ルガール創設メンバー。
[経歴 中]
京都市出身の作曲家。ソロ、室内楽、アンサンブル、オーケストラ、劇伴、インスタレーションのために制作を行い、詩人、映像作家、ダンサーとコラボレーションを行う。
愛知県立芸術大学卒業後、東京芸術大学大学院にて作曲を古川聖、夏田昌和の両氏に学ぶ (先端芸術表現専攻)。修了後渡仏。アラン・ゴーサン氏の指導を経てパリ国立高等音楽院に入学、作曲をフレデリック・デュリユー、ジェラール・ペソン、電子音楽をルイス・ナオン、楽曲分析をクロード・ルドゥ、ミカエル・レヴィナス、生成即興をアレクサンドロス・マルケアス、指揮をジョージ・ペーリヴァニアンの各氏に師事し、高等第一課程作曲科(学士)および高等第二課程作曲専攻(修士)を修了、作曲と楽曲分析のプリを取得。在学中に発表したクラヴサンと電子音響のための「ダングルベール讃」(演奏: ブルーノ・マルタン)が好評を得て、ラジオ・フランスの音楽番組フランス・ミュジークにて紹介、放送される。
2011/2012 IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)研究員。2012年3月、イルカム・エスパース・プロジェクションにおいて、ヴィオラと電子音響のための「奇想曲」がノエミ・ビアロブロダ氏によって初演される。音楽院の修了制作として発表した室内オーケストラと電子音響のための「ソリトン」がジャン=フィリップ・ヴュルツ指揮、パリ音楽院卒業生オーケストラに演奏され、好評を得る。ロームミュージックファンデーション、メイヤー財団、サントル・アカントより奨学助成を受ける。2010年度武生作曲賞受賞、2015年度デステロス作曲コンクール佳作 (1位無し3位)。日仏現代音楽協会会員。
継続的に情報音楽を学びつつ即興演奏も行う両面から、作曲制作においては数理モデル、音響オブジェ、身体の理の間での相互協調を模索しており、昨今は特に楽器間の相互作用および協同効果の点において考察を深めている。クラングシュプーレン音楽祭(オーストリア、2012年)から委嘱を受け、アンサンブルTIMF(指揮: スーユル・チョイ)によって「風露 – 風配」が初演される他、サントルアカント夏期講習会(メッス、2011年)にてフランス国立ロレーヌ管弦楽団(指揮: ジャン・ドロワイエ)によってアンサンブル作品が初演されている。その他、ミクスチュール音楽祭(スペイン、2016年)、アルス・ムジカ音楽祭(ベルギー、2015年、16年)、ブルターニュ国際サクソフォンアカデミー(2013年、14年)統営国際音楽祭(韓国、2012年)、武生国際音楽祭(2010年)など、ヨーロッパ、アジアのフェスティバルにおいて作品が演奏されている。トーキョー・ワンダーサイト、エクスペリメンタル・フェスティバル(2013年)では安井寛絵と共にサクソフォンと電子音響のための「フォトン・エミッション」を発表。
2013年以降はホアン・アロヨ、ヴァンサン・トロレらと共に創設したアンサンブル・ルガールでの活動を中心に新作を発表している。作品はフランスEdition Tempéramentより出版される他、2015年2月に仏のAir Mail Musicレーベルより「箏と謡いのためのいろは歌」が収録されたCDが出版。また2014年以降はミカエル・レヴィナスの元でオペラ「星の王子様」(オペラ・ド・ロザンヌ委嘱)、ピアノとMIDIキーボードのための「レ・デジナンス」(イルカム, メシアン音楽祭委嘱)、オーケストラのための「橋の秘密」(オーケストラ・バス=ノルマンディー委嘱)、オペラ「変身」改作(イルカム、アンサンブル・ル・バルコン委嘱)、受難曲(ロザンヌプロテスタント協会委嘱)等の制作助手を務める。2015年9月、大駱駝艦の委嘱により壺中天公演『阿修羅』(主演演出:鉾久奈緒美)において舞台音楽を担当した他、ロンドン、東京にて舞台、映画、ゲーム音楽の作編曲にも携わる。
2016年、フランス学士院・芸術アカデミーの指名により、在マドリード・フランス・アカデミー会員としてカサ・デ・ヴェラスケスにてレジデンスを行う。日仏現代音楽協会会員。愛知県立芸術大学大学院、相愛大学大学院、大分県立芸術文化短期大学講師を経て、現在、名古屋市立大学大学院芸術工学研究科准教授。
[経歴 長]
1980年京都市生まれ。継続的に情報音楽を学びつつ、演奏する身体と音の身振りの相互作用に関心を寄せ、作曲家/音楽家としての自らの音楽語法を探求している。
愛知県立芸術大学音楽学部卒業、東京芸術大学大学院美術研究科修了。音楽学、メディアアートを学び、大学院入学時より古川聖、夏田昌和の両氏に作曲を師事。修了後アリオン音楽財団勤務を経て渡仏し、セヴラン音楽院にて作曲、管弦楽法をアラン・ゴーサン、楽曲分析をヴァンサン・ドゥクレールの各氏に師事。
パリ国立高等音楽院高等第一課程作曲科および高等第二課程作曲専攻を修了し、作曲と楽曲分析のプリを取得。在学中、作曲をフレデリック・ドゥリユー、ジェラール・ペソン、指揮をジョージ・ペーリヴァニアン、エクリチュールをオリヴィエ・トラシエ、管弦楽法をマーク=アンドレ・ダルバヴィ、楽曲分析をクロード・ルドゥ、ミカエル・レヴィナス、生成即興をアレクサンドロス・マルケアス、電子音響音楽をルイス・ナオン、ヤン・ジェスラン、ヤン・マレシュ、トム・メイス、カリム・ハダッドの各氏に師事。在籍中、ロームミュージックファンデーション、メイヤー財団より助成を受ける。
その他講習会、作曲マスタークラス等にて湯浅譲二、細川俊夫、陳銀淑、崔宇晸、オスカー・ストラスノイ、マウロ・ランツァ、イヴァン・フェデーレ、デニス・スモーリー、フィリップ・ルルーら各氏の指導を受ける他、阿部加奈子氏に指揮の個人指導を受ける。
2011年から12年にかけてフランス国立音響音楽研究所作曲研究課程 (IRCAM Cursus1)に在籍、修了。2012年3月、イルカム・エスパース・プロジェクションにおいて、ヴィオラと電子音響のための「奇想曲」がノエミ・ビアロブロダ氏によって初演される。また現在、同研究所のミハイル・マルト、ジャン・ブレッソン、サン=テティエンヌ大学のロラン・ポティエ各氏の協力を得てトリスタン・ミュライユの作品およびコンピュータ支援作曲の研究を行っている。
2010年、武生国際音楽祭において、大久保彩子、松村衣里の両氏によりフルート、ハープのための「放射線状に割れたガラス」が初演され、細川俊夫、マーク・アンドレ、望月京、伊藤弘之ら審査員より武生作曲賞2010を受賞。2011年、サントルアカント夏期現代音楽講習会にてフィリップ・ユレルらの最終審査に作品が通過し、フランス国立ロレーヌ管弦楽団、ジャン・ドロワイエの指揮によりメッス・アーセナルホールにて初演される。
クラングシュプーレン音楽祭、アンサンブルTIMFの委嘱により「風露 – 風配」が初演される他、アンサンブル・エクラ(板倉康明)、安田結衣子、中川日出鷹、吉田誠から作品委嘱を受け、クラリネット八重奏のための「献立」、ピアノのための「沈黙・刹那・回帰」、ファゴットとギターのための「デヴィアシオン」、クラリネットとピアノのための「ストレプトカーパス」などを発表。創設者として関わるアンサンブル・ルガールで作品を発表する他、コリアン・ミュージック・アンサンブル、パリ音楽院アンサンブルなどに作品が演奏され、パリ音楽院卒業生オーケストラとは指揮者として共演する。その他フェスティバル・ミクスチュール、アルス・ムジカ、トーキョー・ワンダーサイト、クラングシュプーレン、統営国際音楽祭、武生国際音楽祭、ブルターニュ国際サクソフォンアカデミーなどのフェスティバルにおいて作品が演奏され、ラジオフランスの音楽専門チャンネル、フランス・ミュジークにおいて作品が紹介、放送されている。2016年、フランス学士院・芸術アカデミーの指名により、在マドリード・フランス・アカデミー会員としてカサ・デ・ヴェラスケスにてレジデンスを行う。日仏現代音楽協会会員。愛知県立芸術大学大学院、相愛大学大学院、大分県立芸術文化短期大学講師を経て、現在、名古屋市立大学大学院芸術工学研究科准教授。
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